北極クルーズ・北極旅行

常に極氷が続いているにもかかわらず、北極の気温は場所や季節によって大きく異なります。最も暑い夏はロシア北極圏にあり、最も寒い夏はグリーンランド氷床の上です。北極の冬が最も暖かいのはスカンジナビアの沿岸地域ですが、グリーンランド氷床の気温は-69.6℃まで下がることで知られています。

人類が住む場所から近いにもかかわらず、北極点に到達できたのは1926年のことで、南極点到達から 14 年後のことでした。どちらの記録も伝説的なノルウェーの探検家ロアール・アムンセンが樹立しました。

北極の地理

北極圏は地球最北端の地域で、北極海盆で占めています。多くの科学者は北緯66度33分以北の北極圏を北極地域と定義し、白夜と極夜が発生する領域と説明しています。また、7月の平均気温が樹木の生育限界である10℃を下回る地域を北極と定義する学者もいます。北極のほぼ全域が水で覆われており、その多くが凍結しています。氷河や氷山のように淡水が凍ったものもあれば、北極海自体が凍った海水で覆われているものもあります。

北極海は反射率の高い南極氷床よりもはるかに多くの日射を吸収するため、北極は南極よりもはるかに暖かいです。実際、北極圏の地理と野生動物は多様性に富み、一年中氷のない地域もあれば、同緯度の地域が永久に氷に覆われている地域もあります。

北極の国々

北極圏に領土を持つ国はノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、米国（アラスカ州）、カナダ、アイスランド、グリーンランド（デンマーク王国の構成国）の8か国です。

ノルウェーのトロムソは、北極圏でスカンジナビア最大の都市であり、その規模と豊かな歴史、多様性から北極圏の首都として親しまれています。氷河期の終わりから人が住んでいたトロムソには100 を超える国籍の58,000 人が暮らしています。北極圏最大の都市はロシアのムルマンスク（人口約30万人）で、最北端はスヴァールバル諸島のロングイェールビン（人口約1,800人）です。

北極クルーズの観光について

北極クルーズは耐氷探検船を利用します。この船は移動、食事、宿泊する活動の拠点です。北極の観光はエンジン付ゴムボートに乗り換えて上陸観光や、機動性の高さを活かしてボートクルージングで氷山や野生動物に近づくことができます。
上陸観光ではツンドラの大地のハイキングや、地元の集落を訪れ人々との出会いや文化に触れる体験もお楽しみいただけます。

北大西洋の北極の島々ほど荒々しく雄大で手つかずの自然が残る場所はありません。ホッキョクグマ、クジラ、セイウチ、数百万羽の海鳥との出会いはスヴァ―ルバル諸島のクルーズが最適です。世界で最も美しい野生の自然地域でイヌイットの文化や歴史を体験するグリーンランドもお勧めのクルーズです。

船内では北極の動物、地質、歴史、氷など専門家によるプレゼンテーションが行われ、より深く知識を得ることができます。北極旅行が一生の思い出に残る最高の体験となるよう様々なプログラムを用意しています。皆様の参加をお待ちしています。